今回は田んぼの『土作り』についてのお話しです。
柏染谷農場では、稲の収穫後から田んぼの土作りが始まっています。
その中でもこの時期に行なっているのは、田んぼの地力を高めるためのもので、具体的には堆肥や鶏糞などの有機肥料を土に撒き、これを鋤き込む作業になります。
(今回は堆肥散布の話に絞り、鶏糞散布については次回掲載予定です。)
染谷農場で扱う堆肥は、一年以上熟成させたブレンドもの。
内容物の多くは籾摺りで発生する『籾殻(もみがら)』と精米で発生する『米ぬか』で、その他に『藁』や『芝』、『馬糞』、『牛糞』などが挙げられます。
初めて見た時は、堆肥に湯気が立ち上る程の熱量があることに驚きました。
写真はショベルカーを使い、トラクターに付けた作業機『マニアスプレッダー』に堆肥を投入しているシーンです。
近付くと(少し臭いがするし)危ないので、遠目から撮影。
私は作業機の形と名前を覚えるのに、実際に使用するか、名前の意味を調べて連想するようにしているのですが、マニアスプレッダーもそうしてようやく覚えました。
マニアとは正確にはmanure(マニュア)のことで『堆肥』の意味があり、スプレッダーには『散布機』という意味があります。なるほど、堆肥散布機ですか…という感じです。
そして、こちらは堆肥撒きの風景です。
この圃場(ほじょう)の排水設備を点検修理に来ていた際に、排水から撮影しました。堆肥が勢いよく飛び出してます。
このマニアスプレッダーは3トン積めるタイプですが、あっという間に撒き終えて、堆肥置き場へとUターン。そしてまた圃場へと繰り返します。
乗り手の方々に聞くと、堆肥・鶏糞散布は肥料をムラなく撒くことが難しいらしいです。
有機肥料は土に分解して栄養素になるまでに時間が掛かるので、早目に撒き終えて鋤き込みおよび、ミミズさんにバトンタッチするべく頑張っています。
それでは続きは次回で。また!
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